投資は柔軟性が必要な理由

新NISAが始まりました。
今回のNISAは期限の定めがないということで売却益の非課税の恩恵を受けやすくなった
という考え方が広く浸透して投資を始める人がよりいっそう増えてきた感があります。

該当インタビューでも毎月一定額を投資に回す若者がよく紹介されるようになりました。
パチスロや麻雀で浪費するようりはるかに賢いお金の使い方だと思います。

ただ、それでもリスクがあることは知っておくべきかと。

日経平均株価の罠

日経平均株価っていろんな会社の株式で構成されてますが、中身が頻繁に入れ替わってることはご存知でしょうか?
その入れ替わるっていうのは、合併や倒産の理由だけでなく、なんらかの大人の事情で日経平均が高くなるように構成されている、という話があります。

昔と現在を比べることにあまり意味がないことが分かるかと。
過去最高額とかニュースで取り上げられると日本の会社の景気が良くなっているように見えます。
ですが、僕たちの生活って豊かになってますかね?

日経平均株価を構成する会社の株価を収益還元方式などで評価すると1万円ちょい、という話もあるようです。
何かマイナス材料があれば1万円を切ることとなってしまい、アベノミクス前の水準になるという。
経済評論家の森永さんも今の株価はバブルであることについて言及されてました。

将来に備えて今から日本の株へ投資するのはちょっとリスクが高いことが分かるかと。
逆に、今株を持っているなら、今が売り時と言えそうです。

じゃあ、アメリカの株は?

S&P500のリスク

日経平均と同じでアメリカの株価の重要な指標とされるS&P500も今のところ右肩上がりですが、アメリカの経済は怖ろしく低迷してます。
米ドル自体の価値も低下してますから、いずれバブルは弾けることとなるでしょう。
日本よりも規模が大きいのでダメージは日本の比ではないです。

インフルエンサーの影響でS&P500は日本で人気の金融商品となってますが、日本人の場合はもう一つ考慮しないといけないことがありまして、それは為替相場です。
最近投資を始めた若者は1ドルが140円以上の状態で積み立てを始めてます。
将来的に円高へ進んだ時、為替変動分で大きく損をしてしまうリスクがあるわけです。

投資の分散先

上記でリスクばかり言及してしまいましたが、普通預金に突っ込んでいるだけではお金は一向に増えないばかりか
インフレの影響で損をしてしまいます(銀行はインフレ率以上の利息を付けないからです)。

なので日本の株やアメリカの株に投資することはリスク分散の点では大事だと考えてます。
ただ、盲目的にそこだけに投資をして満足してしまうのはリスクなんです。

僕も上記の投資はやってますが、少額です。
まあ、もともと投資は余裕資金で行うことが鉄則ですからね。

投資先はもっとたくさんあるんです。
それは金融商品だけでなく、知識や健康、そしてコミュニティなどの人間関係も大事な投資先です。

極端な発想になりますが、貨幣価値がガクンと減ってしまうリスクにも備えておく必要があるんです。
南海トラフ地震、首都直下地震、富士山の噴火、戦争など地政学リスクも加味すると
究極的には生き残ることが大事である、という結論に辿り着けます。

その時に生き残れるだけの知識と術、食べ物が不足した場合でも生きていけるだけの健康的な体、
助け合える人間関係、他にも見えない大切なものがもっとあるような気がします。

笑われてしまうかもしれませんが、『運』を高めることも大事だと思ってます。
宗教的な話になってしまいますが、いわゆる『徳積み』です。

人の役に立つことを普段からしておく。
そのための時間を確保することも立派な投資かと。

話が少し脱線したので戻しますと、目先の金融資産だけでなく
将来仕事がなくなった時のために今から資格などの自己投資をしておくことも大事であると思います。

今から知恵を付けてしっかりと備えておく。
これが僕が現時点で考える柔軟性を持たせた投資のやり方です。

参考にしていただければ幸いです。